株式会社協和義肢製作所~ハートが作る身体のパートナー~

  • 2017年10月18日
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 多治見市にある株式会社協和義肢製作所では、
身体の一部の機能を失った方などのために、
医療用具を制作しています。今回は、2代目の稲垣穂積社長よりお話を伺いました。

胴体部分に石こうをつけているところ

Q:陶磁器産業の多い東濃地域では、珍しい業種ですが、どんな思いで、この会社を運営していらっしゃるんですか?
今の世の中は、健常者が障がい者を何とかしなきゃいけない、やってあげなきゃいけない、
といって手を差し伸べている。そうじゃなくて、健常者と同じ環境、仲間として同じ環境に
できればと思ってやっています。
だから、障がい者を障がい者として見るのではなく、同じ人間として生活することを
サポートするために、私たちの事業はあると思っています。
Q:稲垣社長は、2代目の社長でいらっしゃいますが、先代から、
受け継いでいらっしゃって、ご苦労されたことはありましたか?
当初は、名古屋に拠点がありましたが、多治見にお客様が増えるに従って、
30年前にこちらに拠点を移しました。当時は借り受けたボロボロの社屋で、
見学に来た大学生が玄関前で帰ってしまうようなこともありました。

Q:そして、最初から志を持ってやっているわけではなかった?

自分の志は親に決められてしまったり、うまくいかないこともありましたが、
やっているうちに、これはやらなきゃいけないと変わってきたんですね。
Q:どういう風にして、気持ちを上げて来られましたか?
お金の点では、銀行さんが融資をしてくれたことで、機械を入れて今のように
やれるようになり、おかげさまで今の自社ビルを建てられるまでになり、
お客様のニーズに応えられるようになったことで、気持ちもだいぶ変わってきました。

縫製の作業もあります。

―社長も初めからこの仕事と思っていらっしゃらなかったし、
思うようにいかないこともあったけれども、色んなご経験を経て、
今のこの会社を作り上げて来られたわけですね?-
いいんじゃないですか、やらなきゃいけない人生の縁があった。
縁がなければ人とのつながりがない。
出会いが面白いね。知らない人と話ができるっていいね。
Q:そうすると、お客様とも色んな出会いもあると思うんですが、
お客様に言われて一番うれしかったことはありますか?
多すぎて・・・。嬉しいことばっかりだけど。患者さんが、
できなかったことが、やれるようになった、ということだね。
普通の生活ができるようになったと泣いて喜んでくれるんです。
「ありがとう!」と声をかけてくれるんですよ。
―患者さんが人生を謳歌できる、ということですね―
Q:これから社会に出る生徒たちにメッセージがあればお願いします。
人生を楽しんでください!
そして、トライしてください!
たくさんの人が入ってきましたが、トライできない人は辞めていきました。
続いている人は、たくさん、トライしていますよ。
私もたくさんトライしてきました。あちこちツーリングに行ったり・・・
そういえば昔、北海道にツーリングに行った時に、
あと100mで船に乗れるというところで、ガソリンが無くなったんですね。
そこで、助けてくれたのが、50CCバイクに乗ったちょっと悪そうなお兄ちゃんだったんです。
困った時に、助けてくれたんですよ。
簡単な話だけど、彼らには、心が通じたんですね。彼らにはハートがあったんですよ。
モノ作りもそうで、ただ単にモノを作って売れればいいというものではないんです。
その人のために、1個ずつ作っていく。職人技とハートがないと良いものができない。
だから、もうからないんですけどね。(笑)
これが、大量生産で、何万個何千個作れば、もうかるんだろうけど。
そういうわけにはいかないからね。その人のために、つくるから。

―ご縁とハートが作った社長の人生と会社がリンクしましたね-

事務所の様子です。 H29年4月入社の高卒新卒の方もがんばっていらっしゃいました。

経済が良くなろうと悪くなろうと、僕たちのやっている仕事は、胸を張っていける仕事だから。
北海道の旅の話、会社がうまくいかなかった時の話、色々とあったけど、今を一生懸命生きて、楽しくないと・・・。
で、カミさんに怒られるんだけどね。(笑)
ありがとうございました!
株式会社協和義肢製作所では、技能職と事務職員の採用を不定期ですが、行っています。
詳しくは、企業情報からご覧ください!