
今回は、岐阜県可児市にある有限会社ライン工業
瀧本実社長をご紹介します。
概要を動画でまとめてみました。↓
https://www.youtube.com/watch?v=17zHLMeu0vs

大空間を可能にした木の柱をつなぐライン工業の要(「金目」?)

何度も耐震実験を繰り返し、強度を確認する
― なぜ、後を継ごうと思われたのですか?
と社長に伺 うと、そばにいたお母さんが「せっかくゼネコンの出世コースにいたのに福利厚生のないうちの会社に戻って来なくてもいいのにって言ったのよ・・・。
可児市にある有限会社ライン工業の2代目、瀧本実社長は大学卒業後、建設会社に就職し、順調に仕事をしていたが、心のどこかで、「マネジメント(管理職)をしたい」という気持ちがありました。しかしながら組織は簡単に所長というポストを与えてはくれないだろうともわかっていました。
そんな時父親のガンが発覚し、自分は元気だから大丈夫と言っていた父親が会社を経営して行くのが困難になりお客様は減っていき気が弱くなっていく・・・。そんな父親を見て、会社を継ぐことを決意したそうです。
会社の内情はある程度知っていたものの、実際に戻ってきてみるとたくさんの課題が山積していました。
まずは事務所の模様替えをし、書類を整理して探すことをやめ、時間の効率化を図りました。
工場も整理をして「見える化」に取り組む。
そうすることによって作業効率が格段に上がりました。
その次に取り組んだのが下請け業者との関係性でまずは仕事をお願いし、その上で、こちらのニーズを組んでくれる業者の方と取引をするようにしました。
そして、鉄工所の仕事の忙しい時とそうでない時がなるべくないように、業務の在り方を工夫。繁忙期の設備製造、余裕のある時には、建築関連業務を、そして最終的に自社製品の製品化に取り組みました。
その自社製品の1つが乾燥機。そしてもう一つが、特許を取得した、木造でラーメン構造を可能にする「金物」である。
鉄工所が木造の柱?不思議に思われる方もいますが、岐阜県の特産である木材を使って大空間を実現するために、木と金物で強度のある柱を作ることに成功しました。これが開発されたことにより建築業界に新しい環境技術「囲柱ラーメン木構造」(いちゅうラーメンもくこうぞう)が可能になりました。そして、木で広い空間を作ることが可能になったのです。
―この仕事の面白味はなんですか?
お客様のニーズに合うように、早く正確に作ることができたときはとても嬉しく思います。
そして「困ったときはライン工業さん」と言われたら嬉しいですねー。
今、まさにライン工業には新しい風が吹こうとしています。
来年には新しい社屋も建設されます。一緒にライン工業の未来を作っていきませんか。
現在、ライン工業では若い社長の下で働いてくれる仲間を大募集しています!