有限会社 山本木工所30人のアクセス

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経営者から高校生の皆さんへ

■経営者の想いをインタビュー形式でお送りします。

~「不易流行」をモットーにして~
―山本社長、本日は当ラボの取材に快く応じていただきありがとうございます。
早速ですが、山本木工所さんがやっておられる注文家具の仕事は、大きく様変わりしてきたとお聞きしておりますが、どのように変わってきたのでしょうか?

~イメージを形にする仕事へ~
社長: そうですね、大きく変わりましたね。以前はお客さんが持ってこられた図面を、その通り形にしていくというのが仕事でしたが、現在は、イメージやアイデアを持っていけば何とか形にしてくれるだろうということを期待されて受ける仕事が多くなりましたね。

それだけに、“どうやってやればできるのか”からのスタートですから、試行錯誤の連続ですので、いつもハラハラドキドキです。でも、モノ作りをする人間としての面白さややりがいがある仕事が多くなりましたね。

―なるほど、具体的には、どんな仕事をされているのですか?
社長:代表的なモノで言うと、ある外資系IT企業のカウンターや直径2mのテーブルを作る仕事ですかね。

―2mのテーブルも作られたんですね。
社長:ええ、それも直径2m高さ58cmだったかな?底が40cm丸のお椀型のテーブルで脚はありません。こんな形のものは従来の木工の世界では考えられなかったので、まさに試行錯誤の連続でした。しかも、そのまま無垢で造ると2tにもなるので、ビルのエレベーターでは運べないので中をくり抜くことにしました。それでいて想定外の使い方をされても安全でなければなりませんからね。

―どんな経緯で、そういう仕事が増えてきたんですか?
社長:元々はうちも普通の注文家具をやってたんですが、少しずつ複雑な仕事を貰うようになってきて、今では六本木のイベントで展示する木工作品やマンションのリフォームに伴うキッチンや家具などもやらさせてもらうようになりました。

―マンションのリフォームもやられるんですか?
社長:ええ、やりますよ。こだわりのあるお客様だと、購入時のままのキッチンでは飽き足らなくて、自分好みのキッチンに替えたいという方が見えるんです。またワイン好き方から木のワインセラーを作りたいという注文もありましたよ。ですから、最近は、家具的要素と建築的要素が一体になった仕事になってきていますね。

    ~「不易流行」をモットーに時代の流れに対応~
―私たちが抱く“木工”のイメージからだいぶ違った仕事を手掛けておられるようですが、そうした仕事をやる上で、心がけておられる点はどんなことですか。
社長:一言でいえば、「不易流行」ということですかね。木工の世界ならではのセオリーはありますが、一方で新しいデザイン、新しい形、新しい素材にチャレンジしていく、つまり「不易流行」を社の姿勢として仕事をしています。基本は基本として大切にしながら時代の流れに柔軟に対応していくことが必要だと思っています。伝統だからと言って同じものを作っているだけでは、潰れていってしまいますからね。実際、そういう会社をいくつか見てきています。

―「不易流行」を実行するのは、かなり難しいように思うのですが。
社長:ええ、大変ですね。デザイナーさんは、我々木工職人からすると、ありえない発想のプランを持ってこられるのです。以前も、“裏返しの棚”というモノを造ったことがあります。

―“裏返しの棚”って、何が裏返しなんですか?
社長:素材が裏返しなんです。本来は裏地にするものを“他にない面白い質感”だと言って、表に使いたいから、その質感を生かした棚に仕上げてほしいと言われました。技術的には特別難しいということではないですが、なぜそうしなければならないのかという、その発想についていくのが大変ですよ。
おまけに納入したら、その棚を搬送するために作った梱包用の箱が、これまた面白いというので、棚と一緒に展示することになってしまいました。(笑い)

―他に様変わりしてきている点がありますか?
社長:素材ですかね。少し前には、”天然石を使ったキッチン“を半年がかりで納めましたが、これは厳しかったですね。表面の扉や本体は天然石で、衣服やストッキングが触れても伝線が走らないようになるまで質感を残しながら表面を綺麗に仕上げました。
近々では、変わった鉄を素材とした仕事が2件入ってますね。流行でしょうかね。しかも、デザイナーのディテールの拘りにも応えねばなりませんしね。

―ディテールって、どういうことですか?
社長:細かい点までの仕上がりです。例えば以前にあった仕事では、横は木で上はガラスというテーブル注文を受けたことがあるのですが、ただ上にガラスを乗せるのでなく、両方の材を45度に切って面を合わせるというのです。しかも、面を合わせた角は絶対1mmにしてくれとデザイナーに言われて、ガラス屋さんと協力してなんとか形にしました。 でも、この僅か1mmがきちんとできないと、全体が垢ぬけたものとして仕上がらないのです。

    ~モノ作りが好きで無から有を生み出すことに喜びを感ずる人~
―まさにプロとプロの仕事ですね。最後に、様変わりする木工業界の中で、どんな人材を求めておられますか?
社長:う~ん、やっぱり、モノ作りが好きで、無から有を生み出す点に喜びを感ずる人というのが、第一ですかね。モノを造るのは機械じゃなくて、ヒトなんです。機械や道具があれば作れるのではなくて、どういう風にその道具を使えばできるかを考えられないと駄目ですね。そういう意味では、数学や物理の基本知識が必要となりますかね。
さっきのお椀型のテーブルにしても、木工ではありえない物をどうクリアーするかというとsinやcos、時には方程式など数学がちらちらと出てくる。そうした知識がスムーズに出てくると木工にも大いに役立つと思います。

―社長は、算数や数学はお好きでしたか?
社長:僕は小学校から算数は好きだったし、数学や物理も好きでしたよ。何しろ、答えが必ず1つある点がいい。学校の勉強は、社会にでても、どこかに影響がでてくるから勉強していて無駄なことはないですよ。
中でも問題を解く過程こそが大事だと思います。木工の仕事でも、いかに短期でいいものをソツなく綺麗に造るかということは同じでも、そのアプローチは会社や人によって違うのです。ビジネスですから、いかに費用のかからない手法をとるかも大事なことですから。
だから今までの経験ベースも大事だけれど、そこから一歩踏み出すことが、さらに大切。そして“やる”と決めたら必ず完成させていく。そういう積み重ねの連続が、我が社のスタイルですかね。

―「不易流行」ということですね。
社長:そうです。そういう考えで仕事をしてくれる人がいいですね。対価を払ってもらうだけの物を作ることがこの仕事の基本ですから、顧客が求めている物以上の物を作ってさらに感動してもらう、その連続が我々の仕事です。
 ですから、モノを作るということは、ただ納品すればいいということではなく、モノの経年変化も考えて作らねばならないだろうし、通常使用以外の使われ方をしても安全であるように、あらゆることを想定しながら作らないと、顧客の要求に応えたことにはならないのです。

―そうですよね。山本木工所さんが今、成長されておられる意味が、よく分かりました。本日は長時間有難うございました。

企業の紹介

【創業】    昭和35年 9月
【設立】     昭和63年 10月 
【資本金】   300万円
【所在地】   岐阜県多治見市小泉町5丁目136番地
【代表者】   山本 和彦
【建設業の許可】   内装仕上工事業(般ー26)第14877号
【業務内容】     キッチン、収納など住宅用家具、
           店舗什器や雑貨などの設計/製作/販売
           ソファー、椅子の張替え

社名 有限会社 山本木工所
住所 岐阜県多治見市小泉町5丁目136番地
電話番号 0572-27-3261
交通手段 車が望ましい

当ホームページは情報提供のみであり、お問い合わせは企業に直接お願いいたします。

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